英政府の医療責任者、イングランド主任医務官(CMO)のクリス・ウィッティー教授は22日、同国は新型コロナウイルス感染拡大防止の社会的制限を、少なくとも2020年中は継続しなければならないとの見解を示した。
この日の新型ウイルス対策に関する定例会見で、ウィッティー教授は、生活が直ちに平時に戻ると予想するのは「完全に非現実的」だと説明。
一部の社会的制限がある中で生活していかなければならないだろうと述べた。
ウィッティー氏はまた、「長期的に見れば」、「非常に効果的なワクチン」か治療薬ができてから制限を解除するのが理想的だとした。
一方で、それらを来年までに獲得する確率は「非常に低い」と警告した。
「この感染症が根絶されることも、消えてなくなることもないだろう」
「だから我々は、世界中で我々が共存していくことになるであろう感染症に取り組んでいるということを、受け入れなければならない。(中略)当分の間は」
最新のデータによると、英国内の病院で新たに759人が亡くなり、新型ウイルスの死者は合わせて1万8100人に上った。同国の人口は約6700万人。
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制限解除は「ワクチンか薬」が必要
ウィッティー氏は、感染のピークの後に、新型ウイルス関連の死者数が突然「減少」すると期待すべきではないと述べた。
「長期的に見れば、2つのうちどちらかが実現した上で制限を解除するのが理想的だ。1つ目はワクチンだ。ワクチン接種を展開する方法はいろいろある。(中略)2つ目は、新型ウイルスに感染しても死なずに済んだり、弱い人たちを予防できる非常に効果的な薬だ」
ウィッティー氏は、新型ウイルスのエピデミック(流行)は様々なかたちで死亡や健康被害を引き起こすだろうと警告した。
COVID-19(新型ウイルスによる感染症)で死亡する人に加え、国民保健サービス(NHS)が「COVID-19の対応にかかりきり」になって治療手段や検査の選択肢が減ることで、間接的に死に至る人も出てくるかもしれないと、ウィッティー氏は述べた。
さらに、導入されている制限措置によって「人々がより多くのものを失えば」、長期的な健康リスクが高まるだろうと指摘。「だから我々は、この状況を非常に真剣に考えなければならない。最善の公衆衛生上の結果をもたらす、最高にバランスのとれた措置はどういうものなのかを考えなければならない」と述べた。
ウィッティー氏は、「適切な犠牲」について政府は考慮しなければならないと述べた。
早期の制限緩和は第2波につながる
同じく会見に同席したドミニク・ラーブ外相は、あまりに早期に「社会的距離」措置を緩和すれば、新型ウイルス感染の第2波が起こる危険性があり、全国規模の「経済への打撃を長引かせる」可能性のある2度目のロックダウンにつながりかねないと述べた。
ラーブ外相は、社会的距離措置が英国中の人々に精神的、身体的、経済的負担をおよぼしていることを認めつつ、「当面の間は継続していかなければならない」とした。
BBCのヒュー・ピム健康担当編集長は、ウィッティー氏ら複数の専門家はこれまでも、新型ウイルスのエピデミックから抜け出すための唯一の安全で長期的な方法は、ワクチンあるいは効果的な薬の発見だと度々発言してきたため、今回の発言には驚かないと話す。
夏や秋にロックダウンを完全に解除するという案に冷や水を浴びせられたかたちだが、すべての制限が解除されないわけではなく、それほど遠くない将来、学校や一部企業は再開されるのではないかと、ピム氏はみている。
感染対策
在宅勤務・隔離生活
(英語記事 Social restrictions 'to remain for rest of year')
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April 23, 2020 at 12:45PM
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英国、「今年いっぱい」は感染対策を続けるべき 医療トップ - BBCニュース
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